病院で過食症に処方される薬
過食症は、基本的に「行動療法」や「認知療法」など、薬を使わずに治すのが一般的です。
しかし、病状や症状が深刻な場合は、医師の判断により薬物治療を行ないます。
一般的に最も多いのが「精神科の薬」です。
処方薬は医師の診断や、過食症・拒食症の方の病状により異なります。
病院で処方される過食症・拒食症の薬の種類
抗うつ剤
過食は、脳内神経伝達物質のひとつである「セロトニン」が深く関係しています。心理療法のみで、過食の衝動を抑える治療が困難な場合は、薬物療法でセロトニンの働きを調整します。
抗精神安定剤
興奮を抑える薬です。激しい自己嫌悪により、日常生活に支障がある場合や、自殺の可能性のある患者さんには処方されます。
胃腸薬
過食症は、嘔吐を伴う場合が多く、胃腸に痛みなどの不快感が出ることが多いので、必要に応じて胃腸薬が処方されます。また、吐き気が止まらない場合も胃腸薬の処方がされます。
薬を使うときの注意点
薬物療法は、医師の指示に従い、用法・用量を必ず守ってください。また、処方薬は「痩せる薬」ではありません。
過食に対する欲求や、過食による自己嫌悪などをやわらげる薬です。
ダイエット薬ではないということを理解しておきましょう。
また、サノレックスという肥満の処方薬は有名ですが、その取り扱いは非常にデリケートで難しく、リスクもあるため、現在は処方する病院は激減しました。