食欲がとまならないむちゃ食い・ドカ食いと過食症の診断基準とは?

過食症の主な症状

症状

勘違いされる方も多いのですが、「過食症」は、ダイエットのリバウンドや単なる食べすぎではありません。

乱れた食生活は、一般の方が見ても一目瞭然な事が多いです。
例えば、「むちゃ食い」や「ドカ食い」と過食症を比べると症状は大きく違います。

ただし、過食症も「むちゃ食い」や「ドカ食い」から始まることを覚えておいてください。

そして、大切なことは症状が初期の状態のときが、最も簡単に治せるということです。
過食・拒食の症状が悪化すれば悪化するほど、治療が難しくなってしまいます。

過食症を見極める判断基準とは?

食べる回数

普通、人間は一日三回ほど食事をとるのが自然です。
しかし、過食症の大きな症状として、「制限なく食べ続ける」といったものが挙げられます。

「ふと、気がつくと食べている」という半分無意識な患者さんが多く、病気という危機的意識はないこともあります。
二時間に一度は食事をとっているという症状の方も多くいます。

食べる量

食べる回数が増えれば量も多くなります。
平均摂取カロリーよりも多くとってしまいますが、1度に食べる量が多い場合はあまり気にする必要はありません。

これが食べる回数も多くなったり、食べる量が以前よりも3〜5倍以上になると過食症の疑いもあります。

嫌悪感

「また食べてしまった」という自分への嫌悪感を持ちます。
また「こんなに食べていては体型を維持できない」と、スタイルを必要以上に気にします。

コントロールできない自分の食事内容に精神的に追い詰められていく場合がほとんどです。
嫌悪感を抱くようになると、過食症と疑っていいケースが多いです。

味への価値観

過食症の患者さんの多くは「食べる行為」に執着しますので、病状が重くなっていくと味はほぼ関係なく、回数や量にこだわります。

そのため「美味しいものを食べたい」と思っているうちは、まだ過食症ではない可能性もあります。

代償行為

「食べてしまった分痩せなくては」と、下剤や浣腸、利尿剤などを頻繁に使用します。
過食嘔吐といって、自分の意思で吐く行為も問題視されています。

こうなってしまっては、自分一人で病気を治すことは難しくなってきます。

過食症かなと感じたら
過食症と実感したときには、すぐにでも生活習慣を見直すことをおすすめします。
この状態で「食欲を抑えることができない」となったときには、早急な治療が必要になります。