食に対する依存が過食症へ繋がる。

過食症とは?

過食症には大きく分けると2つの種類があります。
ここでは過食症を種類別に解説し、原因について説明をしたいと思います。

過食症の種類

人間の本能による過食

一つが飢餓状態に陥ったときにおこる人間の本能による過食です。
本来、満腹感というものは、胃で感じるものではなく脳で感じます

胃がパンパンに膨れ、「もう胃に入らない」という信号を出しても、脳が「これ以上は食べられない」もしくは「しばらくは食べなくても良い」という信号を出さなければ、過食はすすみます。

脳が満腹の合図を出さなければ、いつまでも「食べなくては」という状態を維持するのです。
私たち人間は、「食べることは人間が生きる上で、必要不可欠なのもの」と認識しているので、空腹に対する防御本能が働きます。

そして、お腹は膨れているのに満腹感がないという矛盾がおこるのです。

治療を必要とする過食

もう一つが、治療を要する恐ろしい過食です。
「ストレス発散」のため、過食に走るのです。

「食べている間は、ネガティブなことを考えなくても済む」「食べているときはつらい気持ちを麻痺させることができる」と、一般の食事量や食事回数をはるかに超えてしまうのです。

そして、食べてしまったあとに、言いようのない不安や罪悪感に襲われ、下剤や利尿剤を使用し「食べていなかったことにする」という代償行為に走ってしまいます。

体重増加や合併症など、深刻な状況を招くこととなります。

食べることは、生きる上での楽しさでもあります。
しかし、ときにその「食」に対する意識は、ストレスなどにより「依存」となってしまう場合があるのです。