過食症の悪化が招く病気とは?
最初は「食欲が止まらない」だったことが、いつしか習慣化し過食症へと発展します。
過食症になると、単なる過食だけではなく、様々な病気の原因となります。
いわゆる「合併症」といわれるものです。
摂食障害(過食症・拒食症)は、他の病気を誘引することが多くなります。
医師は、過食症そのものよりも合併症を心配することも少なくありません。
ここでは過食・拒食症が招く合併症のリスクを説明いたします。
摂食障害(過食症・拒食症)の合併症
うつ病
特に過食症患者さんは全般的に抑うつ状態です。うつ病が慢性化してしまうと、快適な日常生活をおくれなくなるので要注意なのです。
また、うつ病を発症してしまうと、ストレス性の胃痛や頭痛など、身体的な不快感も多くなってきます。
社交不安障害
「自分が周囲にどのような目で見られているか」を、必要以上に気にしてしまう病気で、職場に行けなくなってしまう方や、外出するのに恐怖を感じてしまう方もいます。強迫性障害
不安をやわらげるために、「何度も手を洗わなくては気が済まない」など、儀式的な行為がやめられなくなってしまいます。身体醜形障害
「太った醜い自分は愛されない」と、過食行為を繰り返す自分を憎むようになります。実際は太ってもいないのに、「自分は誰よりも太っている」と信じて疑わないのです。アルコール依存・薬物依存
過食の苦しみから逃れるために、「食」に対する執着を「お酒」」や「薬」などに置き換えようとします。パニック障害
不安障害の一つで、強い恐怖感などを伴う動悸や息苦しさなどの不快感が全身を襲います。過食症は、「不安の病」ですので、パニック障害を同時に発症してしまうことも多いのです。
摂食障害(過食症・拒食症)の合併症を誘発したら
もしも摂食障害(過食症・拒食症)の状態で合併症にかかってしまったら一刻も早く治療をすることが必要です。一人で悩まず病院へ通う、カウンセリングへ通うなど何らかの行動が望まれます。